今年2月から1年の期間限定で始まった、いわゆるポスコロ事業ですが(一部条件を見直しつつ)3年間延長されることになりました。(令和6年12月3日発表)
ポスコロ事業とは、ポストコロナ持続的発展計画事業の略で、中小企業庁管轄の早期経営改善計画策定支援事業のことをいいます。具体的には、早期の経営改善のため、資金繰り計画やビジネスモデル俯瞰図、アクションプランといった経営改善計画を策定する際にかかる費用の補助をしてくれる制度です。計画策定の費用の2/3、上限15万円が補助されます。
支援する金融機関に計画策定料を支払う、というのがそもそも私にはどうにも解せない(だって金融機関は金利とってるでしょ)この制度、ある意味支援取り付けのバーターなのかもしれませんね。にんじん的な。
で、一部改正しつつ3年延長の改正ですが、基本的に対象事業者の変更です。
具体的には、これまでコロナ絡みのゼロゼロ融資の保証債務残高が2000万円以下で融資総額が保証債務残高の2倍以内というものだったのが、融資総額が4000万円以下でゼロゼロの保証債務残高がそのうち50%以上となりました。
ゼロゼロ融資の残高上限が2000万円から最大4000万円になったのがポイントですね。
この支援事業を積極的に活用している金融機関はプロパーでもちゃんと貸したり、代弁(保証協会が借り手の代わりに返済すること)が少ない傾向
があるとのことで、国として金融機関選別のKPIとしているかもしれませんねぇ(金融機関さんは戦々恐々でやらないとやばい!となっていたりして)
そんなわけで、調子の悪い企業さんは今後メインバンクさんからポスコロ事業を使って改善計画作りましょ、と提案されることがあるかもしれません。そのときは、決して悪い話ではありませんので、(内心、きたきたと思いつつ)快く乗ってあげてもいいかもしれません。
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