事業再生コンサルがピックアップした補助金等中小企業関連情報の今回は、ものづくり補助金公募期間開始のニュースです。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金、通称ものづくり補助金(更に通称ですと「もの補助」)の17次締切、18次締切分がただいま公募期間中です。
17次については、申請が2月13日から始まっており、締切は3月1日ともう2週間もありません。(公募開始は昨年末の12月27日)
18次については、申請が3月11日、締切が3月27日と、こちらも申請から締切までが二週間程度となっています。
ふと気づいたら締切を過ぎていた、などということのないようにチェックしておかないとですね。
ちなみに、17次の補助対象事業は、省力化(オーダーメイド)枠のみしかありません。
他の支援類型、製品・サービス高付加価値化枠やグローバル枠は対象外になりますので要注意です。
省力化枠の補助上限額は、従業員数で分けられていて、以下のとおりとなっています。
5人以下 750万円(1000万円)
6~20人 1500万円(2000万円)
21~50人 3000万円(4000万円)
51~99人 5000万円(6500万円)
100人以上 8000万円(1億円)
カッコ内は大幅賃上げを行う場合の特例上限額。
補助率は原則1/2、小規模や再生の対象企業は2/3です。
ただし、1500万円を超える部分は1/3とのこと。
省力化(オーダーメイド)枠ですが、どのような枠かというと、
「人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援」する枠となっています。
要は普通の機械装置ではだめなようで、
「デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)とは、ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことをい
います。デジタル技術等を活用せず、単に機械装置等を導入する事業については、本事業の対象とはなりません。」
となっています。
システムが組み込まれた機械や装置を入れようと検討している場合は使えそうですね。
18次については、製品・サービス高付加価値化枠やグローバル枠も対象となっています。
ただし、17次公募に申請した場合は補助対象外となりますので、省力化枠を使う場合は17次か18次かいずれかを選ぶ格好です。
ちなみに製品・サービス高付加価値化枠は、以下の2つの類型に細分化されます。
◼ 通常類型
革新的な製品・サービス開発の取組みに必要な設備・システム投資等を支援
◼ 成長分野進出類型(DX・GX)
今後成長が見込まれる分野(DX・GX)に資する革新的な製品・サービス開発の取組みに必要な設備・システム投資等を支援
補助金額は前者が100万円~1250万円、後者が100万円から2500万円です。補助率などは省力化枠と一緒です。
その他の対象枠や要件など詳細は、以下に公募要領のリンクを貼っておきますので、そちらからご確認ください。
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