中小企業景況調査2014年4月-6月期結果について

ニュースの概要

先週末の6月27日、今年4-6月の中小企業景況調査の結果が公表されました。→http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140627009/20140627009.pdf

 

見てみますと、業況判断DIは▲23.2ポイントと結構な落ち込みです。

昨年下期から業況が急回復していたのは、消費税前の駆け込み需要だった感じがします。

となると増税後の4-6月は落ち込んで当然かもしれません。

その中でも製造業の落ち幅は大きいですね。

実際、現場を見ていても製造業の4-6は厳しい感じがします。

それと、円安で原材料が相対的に上昇しているというのが、ボディブローのように効きますね。

 

とはいえ、7月以降は回復基調(希望?)のようです。

来月からの景気動向次第では消費税の10%化というのはちょっと待った、という感じになるかもしれませんね。(既定路線かもしれませんが)

 

発表資料の概要

 

以下発表資料概要。

 

中小企業の業況は、このところ悪化しているものの、今後の見通しでは改善の動きが見られる。 

・ 全産業の業況判断DIは、3期ぶりにマイナス幅が拡大した。 

・ 産業別に見ると、製造業は6期ぶりにマイナス幅が拡大し、非製造業も3期ぶりにマイナス幅が拡大した。 

 

(1) 2014年4-6月期の全産業の業況判断DIは、(前期▲11.1→)▲23.2(前期差▲12.1ポイント減)となり、マイナス幅が拡大した。  

(2) 製造業の業況判断DIは、(前期▲2.6→)▲18.3(前期差▲15.7ポイント減)とマイナス幅が拡大した。業種別に見ると、木材・木製品、鉄鋼・非鉄金属、化学、家具・装備品など7業種でプラスからマイナスに転じ、その他の製造業、印刷、電気・情報通信機械器具・電子部品、パルプ・紙・加工品など7業種でマイナス幅が拡大した。 

(3) 非製造業の業況判断DIは、(前期▲14.0→)▲24.7(前期差▲10.7ポイント減)となり、マイナス幅が拡大した。産業別に見ると、建設業がプラスからマイナスに転じ、卸売業、小売業、サービス業の3業種でマイナス幅が拡大した。 

(4) 全産業の資金繰りDIは、(前期▲12.2→)▲16.3(前期差▲4.1ポイント減)、長期資金借入難易度DIは、(前期▲6.7→)▲7.1(前期差▲0.4ポイント減)とマイナス幅が拡大し、短期資金借入難易度DIも、(前期▲3.9→)▲4.5(前期差▲0.6ポイント減)とマイナス幅が拡大した。 

 

<トピックス①> 

 今期の原材料・商品仕入単価DI(「上昇」-「低下」、前年同期比)は、(前期39.4→)50.4(前期差11.0ポイント増)と6期連続でプラス幅が拡大した。一方、売上単価・客単価DI(同)は、(前期▲12.5→)▲8.6(前期差3.9ポイント増)とマイナス幅が縮小したが、採算(経常利益)DI(同)は、(前期▲22.6→)▲25.4(前期差▲2.8ポイント減)とマイナス幅が拡大した。今後も円安による原材料価格等の上昇を注視する必要がある。 

<トピックス②> 

従業員数過不足DI(「過剰」-「不足」、今期の水準)は、昨年半ばから年初にかけて減少している。今期については、一部の業種で上昇に転じているものの、依然として全産業ベースでは▲10.0と「不足超」となっている。産業別に見てみると、特に建設業及びサービス業では不足感がなお強い。 

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