金融機関の先進的な取り組みについてまとめた事例集が金融庁から発表されました。
新規融資や経営改善支援等の事例として参考になるところもあるのではないでしょうか。
ただ、企業は存続しているようですが、経営陣はどう取り扱われたのか、排除されたのか書いてあるものはほとんどありません。債権者である金融機関と債務者である経営者とは根本的に利益が相反します。最大限の回収を図るのが仕事の金融機関ですから。(つまり、再生させた方が回収できるから再生させる)
銀行主導の企業再生と経営者の生き残りは原則一致しないということは肝に銘じておく必要がありますね。
以下金融庁リリース記事より。
金融庁では、平成25事務年度の監督方針を9月6日に公表し、金融機関に求められる役割としてデフレ脱却のため成長分野などへの積極的な資金供給、中小企業の経営改善・体質強化の支援の本格化といった点を明確化し、監督重点分野として「成長可能性を重視した金融機関の新規融資の取組みの促進」、「中小企業に対する経営改善支援等」を掲げ、金融機関に対して積極的な取組みを促しているところです。
金融機関による取組みの促進の観点から、金融庁では、金融機関等における中小企業に対する新規融資や経営改善支援等にかかる先進的な取組みや広く実践されることが望ましい取組みを取りまとめた事例集を公表することとしました。
金融機関においては、本事例集が活用され自主的な取組みが進むことを期待するとともに、金融機関以外の経営支援の担い手の方々においては経営支援等にあたっての一助にしていただくことに加え、中小企業等の経営者の方々においても自らの事業拡大や経営改善等の取組みの参考としていただければ幸いです。
※本事例集は、各金融機関等から提出を受けた資料により作成しており、文中等における取組みに対する評価等については、当該資料を作成した各金融機関等における見解であり、当庁の見解を表したものではありません。
以下金融庁資料
中小企業経営者の悩みに寄り添った事業再生・再成長支援
池田ビジネスコンサルティング