事業再生コンサルコラム 2025年2月26日号

親切心は仇になる~他人の債務保証

債務保証とは、他者の借入などの返済を保証すること、保証人になることをいいます。

保証の種類により、保証と連帯保証の二種類がありますが、一般的には連帯保証であることが多いです。

連帯保証になると「先に借りた本人のところへ行け」とは言えなくなります。なお、会社が保証人となることも可能です。根保証という恐ろしい仕組みもあるので要注意です。

 

他人の借金の尻ぬぐいをするようなことをなぜするのか、という疑問が生じるのが普通でしょう。しかし、長い付き合いの取引先や経営者仲間、親族など親密な関係者から頼まれ、断り切れずという理由が多いのです。

そのため、保証の内容をよく調べず、信用でハンコを押すことも多く見受けられます。

債務保証の後に起きること

会社経営者が他人に保証を頼む時点で、返済できないのは(残念ながら)ほぼ確定的です。ついては、保証した債務の履行(借金の肩代わり)を求められるのは確実と思っておいた方がよいでしょう。

 

会社借入の肩代わりというと数百万円~数千万円、特に根保証の場合、特定の借入だけでなく、他の借入についても全部保証するような仕組みのため、下手をすると億単位のお金が必要になります。

 

債権者は一括返済を求めてきますが、これに応ずると、会社の資金繰りが一気に悪化してしまいます。なお、返済資金の手当てに自社の取引銀行に融資をお願いしても貸してくれません。ついては、分割での弁済を求めて債権者との話し合うことになります。

 

 

分割弁済が認められ一息ついても、資産を売っても返せない額が負債となるため、債務超過企業となってしまいます。銀行からの評価は大きく下がり、下手をすれば回収に走られ、新規の融資や折り返し融資も受けられなくなるでしょう。

 

お世話になった方などに親切心で保証するのは仁義的によいことではありますが、できる協力とできない協力はあります。

内容を確かめず保証書に押印することは命取りになりかねません。どうしても必要がある場合は、内容をしっかり確認した上で保証してあげましょう。(そのときは事前に弁護士や司法書士など専門の方に相談してくださいね)

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