個人情報保護なんて大きい会社の話でしょ?
なんて思っている方いませんか?
それがそうではないんです。
個人情報保護の話に会社の大小は関係ないんですね。
(実をいうと細かい所で多少ありますが)
ニュースに出る話がどうしても「何万件データ流出!とか、行政の住民データが流出!」とか大事のみなので、一見、中小企業には関係なさそな話、という風に見えてしまいがちです。
でもどうでしょう。
小売り系の商売ででお買い上げいただいた商品を業者配送で送っているような方。
ネットショップとか最近多いですね。店舗持ってらっしゃる方でもネットでの売上は無視できない感じになっていることでしょう。顧客情報としての個人情報を皆さん結構扱ってますよね。
そこで、です。
ちょっと例を挙げます。
送付物に添付している納品書、ありますよね。
あれ、間違って入れたらどうなるでしょう?テレコで。
白ヤギさん宛ての送付物に黒ヤギさんの納品書を誤封入。
黒ヤギさん宛ての送付物に白ヤギさんの納品書を誤封入。
白ヤギさんには黒ヤギさんの納品書が届く。
黒ヤギさんには白ヤギさんの納品書が届く。
納品書には住所と氏名が記載されている。
白ヤギさんは黒ヤギさんの名前とどこに住んでいるか分かる。
黒ヤギさんも同様。
これ、個人情報保護ガイドラインでは個人情報の流出、ということになります。
ニュースで出ている「流出」です。
となると大変です。
中小零細であろうと何だろうと個人情報を流出、漏えいしてしまえば、顧客対応でてんやわんやの状況に陥ります。会社の信用は失墜。下手をすれば売上減少・コスト増で倒産。
こわいですねぇ。
実際、梱包送付作業というのは、見たことある方もいらっしゃると思いますが、基本手作業なんですね。なので間違いってのはゼロにはできないんです。
人のやることなので、究極防げないんですね。
私自身、昔、某Nという通信キャリアにいたことがありまして、漏えい事件を経験しました。通話履歴データを誤封入というかなり恐ろしいミスでした(汗)
原因はバイトくんの封入ミス。チェックはしてたんですけどね。
チェックもミスする、という事態が起こるとこれどうしようもない。
その時はチェックミスをしないような制度に変えましたね。
その制度内容に興味がある方は当方宛てお問合せいただければ別途お伝えします。
さて、ここで根本的なお話し。
個人情報って何でしょう?
何をもって個人情報と言うのでしょう?
これを知らないと、いくら流出だの漏えいだのと言っても言語明瞭意味不明状態です。
なので、次回は個人情報の定義からお話ししたいと思います。
池田
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