6月17日、関東経済産業局は管内の経済動向について、以下の内容を公表しました。
全体的にはまだまだな状況のようですが、持ち直しの動きも見られるようで、今後の回復に期待したいですね。
以下公表内容です。
■今月の判断
管内経済は、一部に持ち直しの動きがみられる。
・鉱工業生産活動は、下げ止まっている。
・個人消費は、持ち直しの動きがみられる。
・雇用情勢は、厳しい状況にあるものの、緩やかに持ち直している。
・公共工事は、持ち直しの動きがみられる。
・住宅着工は、2か月連続で前年同月を上回った。
■ポイント
生産活動は下げ止まっており、公共工事は4か月ぶりに前年同月を上回った。個人消費は大型小売店販売や乗用車新規登録で前年を下回ったものの、高額な商品を求める動きが一部にみられる。総じてみると管内経済は、一部に持ち直しの動きがみられる。今後については、引き続き為替動向による影響や海外経済の先行きを注視する必要がある。
□鉱工業生産活動
輸送機械工業や精密機械工業等の8業種で生産増となったものの、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、一般機械工業等の9業種で減少したことから、鉱工業生産指数は3か月ぶりの低下となった。輸送機械工業、鉄鋼業等で回復傾向にあるなど、総じてみれば生産は下げ止まっている。今後については、為替動向による影響を注視する必要がある。
□個人消費
大型小売店販売額は、百貨店で宝飾品・高級時計などの高額品が引き続き好調だったものの、天候不順や日曜日の数が前年より1日少なかったことなどにより、2か月ぶりに前年を下回った。コンビニエンスストア販売額は2か月連続で前年同月を上回った。乗用車新規登録台数(軽乗用車の新規販売台数を含む)は、前年同月を5か月連続で下回ったものの、エコカー補助金終了後低迷していた普通乗用車が8ヵ月ぶりに前年を上回った。景気の現状判断DI(家計動向関連)は5か月ぶりの低下、景気の先行き判断DI(家計動向関連)も6か月ぶりに前月を下回ったが、いずれも横ばいを示す50を超える水準を維持している。
□雇用情勢
有効求人倍率は0.87倍で2か月連続の上昇、新規求人倍率も1.43倍となり4か月連続で前月を上回った。製造業では求人の減少が続いているものの、非製造業では「卸売業、小売業」、「宿泊業、飲食サービス業」をはじめ全般的に堅調な求人の動きがみられる。
中小企業経営者の悩みに寄り添った事業再生・再成長支援
池田ビジネスコンサルティング